シュタイナー学校の授業

フォルメン

 シュタイナー学校はフォルメンなしには語れません。では、この「フォルメン」とはなんでしょうか。

 まず、渦巻きを書いてみましょう。最初は、外側から内に向かって、次に内側から外に向かって。書いてみてどうですか?

 外側から内へ向かって書く渦巻きは、内側に入っていくに従って神経も集中していきます。次に、内側から外へ向かって渦巻きを書くと、外へいくに従って、集中していた神経が解放されていくのを感じませんでしたか?

 では、フォルメンはいつどこに登場するのでしょうか。それは国語のエポックの時でも、算数のエポックの時でも行われます。先生は授業をしながら子供達がどういう様子で授業にのぞんでいるか常に注意しています。子供達がだらけてきたな、とか、疲れてるな、とか感じたときに、フォルメンをやるのです。それによって、子供達の神経を集中させたり、疲れている神経をときほぐしたりするのです。

 まずは、渦巻きなら渦巻きを先生が黒板に書きます。それを子供達はまねしてノートに書きます。時には宙に書いたりもします。

 フォルメンは渦巻きだけではなく、いろいろな形があり、学年が上がっていくにしたがって形も複雑になっていきます。その複雑な形もすべてフリーハンドで書きますが、とてもフリーハンドで書いたとは思えないようなきれいな形を書きます。

 フォルメンは神経を集中させたり時ほぐしたりするだけでなく、いろいろな形のフォルメンを書くことによって、生命の循環、内と外との相関関係、集中と解放のリズム・・・そういう様々なダイナミズムを感じ、描きながらともに呼吸をするのです。

 

オイリュトミー

 オイリュトミーも、シュタイナー学校にはなくてなならないものです。オイリュトミーは一つの科目で、世界全部のシュタイナー学校で必修科目になっています。では、このオイリュトミーとはなんでしょうか。

 身体の動き、意味、それらを考えてみます。立つこと、座ること、歩くこと、手を伸ばすこと・・・。手は何をするためについているのか、足は何をするためか・・・。

 オイリュトミーは体を使って色々なことを表現します。

 みんなで円を作ってみると、知らず知らずのうちに、きれいな円になるように、自分がどこに立てばきれいな円になるか、自然に修正します。勝手な立ち方をしていてはきれいな円ができないからです。これによっても、子供の中に協調性と責任感が育っていきます。
 そこで、円をくずさないように右回りや左回りにまわってみる、ここでも、自然に自分の動きを修正しています。

 オイリュトミーは、そういう目に見える形だけを表現するだけではなく、音も体で表現します。「あ」「い」「う」「え」「お」の母音を体で表現することもするのです。母音の字の形をそのまま体で形作るのではありません。音の持つ表現を体で表現するのです。もちろん、子音も表現できます。

 オイリュトミーについては、うまく説明をする言葉が見つからないので、これで説明は終わりますが、日本にも「オイリュトミスト」というオイリュトミーを踊る人がいます。オイリュトミーを研究している人たちもたくさんいます。