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「シュタイナー学校」という言葉を聞いたことはあるけど中身はよく分からない、
そんな学校があること自体も知らなかった、という人も多いかもしれません。
ここでは、シュタイナー学校とは何か、を簡単に説明します。

シュタイナーが作った学校
最初のシュタイナー学校は、ルドルフ・シュタイナーによって、1919年にドイツの南西部にある町シュトゥットガルトに作られました。
シュタイナー学校は「ヴァルドルフ学校」とも言い、このシュトゥットガルトに作られた最初のシュタイナー学校の表札も「自由ヴァルドルフ学校」になっています。
12年制の一貫教育
シュタイナー学校は12年制の一貫教育です。日本にある大学(高校)の付属学校のような、小、中、高校と同じ学校名の学校へ入学試験なしで上がって行くのとは違います。同じ敷地で、同じ校舎で、12年間学ぶのです。例えば、小学校が12年生まであるようなものです。
シュタイナー学校は、ドイツで創設されました。日本とドイツの教育制度の違いを違うページでまとめているので、ドイツの教育制度については、そちらのページを参考にしてください。
担任持ち上がり制
シュタイナー学校では、1年生から8年生まで、クラス替えもなく、同じ担任が受け持ちます。1年生の時に担任になった先生は、8年生を終えるまでずっと担任の先生というわけです。
教科書がない
シュタイナー学校では、教科書は使いません。別のページで説明しますが、授業で「エポックノート」というものを作っていきます。それが、結果的に手作りの教科書になります。
エポック授業
シュタイナー学校には、「エポック」と呼ばれる、一教科を数週間続けて勉強する授業があります。普通は、日本でもそうですが、1時間目が国語、2時間目は算数、3時間目は理科・・・などと、小間切れの授業をします。
シュタイナー学校では、エポック授業と呼ばれる授業時間帯に数週間続けて同じ科目を学びます。国語のエポックをやっている間の数週間は算数は全くやらないわけです。エポック授業は、朝の最初の2時間くらいを使って行われます。
外国語は1年生から
日本では英語を中学1年(ドイツの学年にすると7年生)から、ドイツの公立学校でも英語を5年生から、フランス語を7年生から勉強し始めますが、シュタイナー学校では1年生から英語を習い、5年生か6年生くらいから第二外国語(学校によって違う)を習います。
テストがない
シュタイナー学校には、「テスト」というものはありません。点数をつける、ということがないのです。だから当然、中間テストや期末テストなんていうものはないわけです。
通信簿
それじゃぁ、通信簿はどうするの?という疑問がでてきますが、通信簿にも点数はつきません。日本のように学期毎に通信簿をもらうのではなく、学年の終わりに一度もらうだけです。
中身は、点数による評価ではなく、教科ごとに先生の評価が言葉で手書きしてあります。それから、先生から見たその子の人物描写や、勉強面の観察等が手書きされ、最後に、その子にふさわしい、先生の手作りの詩が書かれます。この詩は、次の年に1年を通して毎朝一人ずつ唱えることになる詩です。
校長先生
シュタイナー学校には、校長先生という立場の人がいません。
先生
シュタイナー学校の先生は、シュタイナー学校の先生になるための教育を受けています。
世界中にあるシュタイナー学校
シュタイナー学校は世界中に広まり、今ではヨーロッパに376校(ドイツに166校)、南北アメリカ、アジア、オーストラリア、アフリカに172校あります。これからもまだまだ増えて行くと思われます。残念ながら、日本にはまだありません。
日本にも、シュタイナー学校を作ろう、という運動はあります。ですが、まだ実現はしていません。
(98年6月10日追加分)
日本にはない、と書いたのですが、その後、東京に一つだけシュタイナー教育を実践している「東京シュタイナーシューレ」がある、ということがわかりました。
ですが、12年制の学校ではなく、現在の所は6年制で、未認可です。6年前に教育局が、「登校拒否児童生徒が学校外の施設で指導を受けている場合には、校長は指導要録上、出席扱いできる」という方針を示しました。その結果、公立の小学校に籍を置いて、その小学校には通わずに「東京シュタイナーシューレ」通うことになり、卒業証書は籍の置いてある公立小学校からもらうことができるようになったそうです。
*日本で、シュタイナー学校に関すること(所在地、活動、その他)を知りたい場合、「日本アントロポゾフィー協会/ルドルフ・シュタイナー・ハウス事務局」(東京・高田馬場)へ問い合わせてください。